「そんなのが言い訳になると思ってるのか!! 廊下に立っとけ!! あと反省文10枚だ!!」



先生……!

先生は結蘭ちゃんのことが苦手。

それは、問題児だから、らしい。



「先生! それはやり過ぎです! 確かに安西さんが悪いと思いますが、やり過ぎですよ!」



結蘭ちゃんのためなら、先生だって敵に回してやる……!

勢いが勝ったのか、先生はたじろいだ。



「……っ、早く座りなさい!!」

「はーい」



か、勝った……?

少し、可哀想だったかな……?



「ギリギリセーフやな」

「どこが! また猫見つめて!」



前の席に座った結蘭ちゃんと小声で話す。



「しゃーないやん。なんや今日不機嫌かいな?うちはご機嫌やでー!」



結蘭ちゃんは元気な関西弁の女の子。

出身は大阪なそう。