傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

また、キスが降り注いだ。



「なあ、椿月」

「な、なに……?」



心の準備をして、目を開けると───。



「椿月を一生甘やかす権利、俺にくれ」

「……へ?」



一瞬、何を言われたのか分からなかった。



「もう卒業した。じゃあ……椿月は俺のものになる」

「えっ、ちょっ……」



まさか……結婚とかの、こと?

すると、士綺くんは私を持ち上げて、自分の膝の上に座らせた。



「士綺くん……?」



士綺くんの顔を覗き込むと、苦しむような表情があった。



「本当なら今にでも結婚したいが……まだ俺には椿月を完全に幸せにすることができない。だからその時まで、待っててくれるか?」



私、今気づいた。

士綺くんはちゃんと……誰よりも、私のことを考えてくれていたんだと。



「ふふっ、もちろんだよ」

「……その時になったら、容赦なく喰うからな」

「へっ」