「ほら、僕のも玲音クンのボタンもあげるから泣かないで〜!」

「えっ、えっ……」



手の上にはリボンに、憐夜くん、玲音くん、士綺くんのボタンでいっぱいに。



「ほら涼ク〜ン。年下王子様は渡さなくていいのかーい〜?」

「あ、あげますよ……。ほら」

「で、でもこんなに貰っても……」



ボタンが4つに、リボンが1つ。



「もちろん本命は士綺クンだよ? でも僕らは友情の証として持ってて!」

「友情……」



いろいろと考えて、顔を上げた。



「うん! 卒業しても、友達でいようね!」

「もちろん!」



そして、最後の門を通った。