傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

見た目とは裏腹に、優しく頬を手で挟まれた。

でも、そのお顔は魔王様のような顔で……。



「なんでついて行ったんだ!! あれか? 俺より他の奴がいいのか?」

「ふぇっ!? ちょ、ひきくん……!」



頬をグニグニとされて、滑舌が回らない。



「ノコノコとついて行くからこんなことになるんだ。いいか? 絶対これからついて行くなよ」

「は、はひぃぃ……」



返事をしたら満足したのか、離れしてくれた。



「で、怪我はないか?」

「は、はい……ないです……」



し、士綺くんが魔王様に……。

すると、憐夜くんたちが走ってきた。



「ちょっと士綺クーン! 結蘭ちゃんに聞いて秒で行くの早すぎ〜!」

「うるせぇ。……椿月」

「は、はいっ!」



すると、また怖い顔に戻って……。



「罰として今日買い物行かないからな」

「えっ、ええっ……!!」



今日は卒業祝いで士綺くんたちとお出かけする予定だった。



「そんな〜……!」



もう飲食店の予約もしていて、すっごく楽しみにしてたのに……。