というか、きっと士綺くんも今頃同じクラスの女の子に告白されてるんだろうな。

昔からモテモテだったし、可愛い子も多いから……。



「というか、私を呼び出すってみんな趣味悪すぎない? 私みたいなブスじゃなくて、可愛い子をアタックしたらいいのに……」

「椿月は分かっとらんなぁ。鈍感、無自覚、ドジっ子、三拍子揃っとるもんなぁ」

「ドジっ子!? 失礼だよ〜」



でも一回行ってみようかな……。

だって、待ってたら悪いし……。



「あ、先生来た」



先生が来て、話が始まった。



「くぅっ……! あんなに幼かったお前らが卒業するとは……!」

「いや先生失礼すぎだろ〜」



ちなみに先生は2年生の頃の先生。

そのまま上がってきて、また同じ先生になった。

結蘭ちゃんは嫌そうだったけど、私は好きな先生だった。



「特に安西……! あんなに問題児だったお前が卒業証書を貰っていて泣けるぞ……!」

「どこが問題児や! 遅刻しただけやろ!」



本当に泣いている先生を見て、みんな苦笑いを浮かべる。