そう答えると、涼くんはため息をついた。



「バカですか? 士綺さんの過保護さをナメたら死にますよ。あれは確実に告白ですよ。絶対行ったら───」

「百瀬さん!」

「え?」



後ろから声をかけられて、反射的に振り返る。

すると───。



「百瀬さん! 後で体育館裏に来てください! 待ってますから!」

「……へ?」



さすがに声を抑えられなかった。

デジャヴってこういうことを言うの……?



「……涼くん、タスケテ」



藁にもすがる思いで涼くんにすがりついた。



「なんで俺に言うんですか。これ以上は俺に飛び火するんですけど。一応にも将来あなたたち夫婦2人の護衛になる予定なんで」

「夫婦!? そう、私たち付き合ってるから無理って言わなきゃ〜!」



だからこそ行かなきゃ……。

士綺くんにも失礼じゃない?

そう決意したら……。



「百瀬さん!」

「椿月さん!」

「椿月先輩!!」



神様、私どうしたらいいんですか?