しかも震えて必死に笑うの堪えてるっ……! 酷いっ……。

そして、そのまま楽しく話をして、もうそろそろ日が暮れる頃。


───ドンッ!!


……え?

急に大きな音が響いた。



「あ、来たみたい。ほら、挨拶しに行こーっ」

「え!? 挨拶って……まだ心の準備がっ」

「大丈夫だって。幹部が認めたんだから、咎める奴なんかいないって!」

「そ、そういう問題じゃなくて……!」



そう話してる間にも、扉の向こうから話し声が聞こえる。



「昨日の通達はマジか!? 『姫ができた』ってよー!」

「どーせ今度も高飛車美人だろ!!」



や、ヤンキー口調……!!



「ほらつーちゃん行こー!」

「えっ……!!」



またもや憐夜くんに手を引っ張られ、外に連れ出された。