傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「それは……」

「ほら、何も言えないでしょう? 士綺くんを免罪符にしないで! あの時、私を連れて行くという選択肢もあったはず。なのに捨てた。親、失格でしょ……」

「っ……」

「お母さん、再開した時言ったでしょ。『ずっと会いたかった』って。……何、無理やり引き離されたみたいな言い方してるの。一番辛かったのは他でもないこの私よ!」



ボロボロとまた涙が溢れる。

私の目の前から去った。

『愛してる』『ずっと会いたかった』なんて、ただの綺麗事の嘘でしかない。

いい加減に、してよ。

辛さなんか知らずに、母親面しないでよ。

そんな感情がぐちゃぐちゃになって、足から崩れそうになった。

でも、足に負荷をかけたらいけないと思って。



「あっ……」



後ろに、倒れそうになってしまった。



「椿月……!!」

「し、士綺くん……」



士綺くんがまた、助けてくれた。

士綺くんが安全を確認してくれている隣で、お母さんはワナワナと震えていた。