傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

ニヤニヤしながら憐夜くんは話し出した。

それは、簡潔なものだった。



「士綺クン、つーちゃんの仇取りに行ったんだよ〜。でもつーちゃんと離れるのが嫌だったらしい。だから勘違いしたんだと思う〜」

「し、士綺くん? 生きてるよね……?」



士綺くんがキレたら、もう人1人死んじゃうよ。

天鬼岳……許せないけど、さすがに心配。



「生きてるよ〜。ただ意識不明の重体なの! まあ事故ってことで処理されてるよ〜。やったことがやったことだし〜? 少し体裁されてもいいって〜」

「いや、意識不明の重体って……」



一体何をしたらそうなるの……?



「あれ? でも憐夜くんって昨日話したとか言ってなかった? もしかして、それも嘘?」



どんどん出てくる疑問を口にすると、憐夜くんはあからさまに顔を逸らした。



「ちょっ、憐夜くん!?」

「いや〜……それはね〜……」

「何!?」



すると、憐夜くんは苦笑いをした。