傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「え!? ねぇ何!? 騙されてたの!?」

「違う違う。士綺クン、親に交際、婚約、結婚、諸々反対されたの。しかも親に脅されたんだよ。『またこんなふうになるぞ』ってね」

「へ……?」



何を言ってるのか分からない……と視線で訴えると、士綺くんが説明してくれた。



「で、それで暴れたから拘束されてたんだ。まあ親父は今入院中。なんたって骨折ったからな」

「じ、実の親になんてことを……」



つまり、士綺くんの意思ではなかった……?



「てか手紙? なんだそれ」

「……へっ?」



訳分からなくて、憐夜くんたちを見ると……。

憐夜くんたちも、ポッカリと口を開いていた。



「ちょ、ちょっと待って。士綺クン、手紙渡せって言ったでしょ?」

「ん? ああ、言った」

「それだよ!」

「はあ?」

「それに真実全部書いてあったじゃん! そんで『俺のこと忘れて幸せになってくれ』って書いてたじゃん!」