傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「───んな可愛い顔して、俺が我慢できると思ってんのか?」

「え───」



一瞬、身体中の血液が沸騰した。

だって、抱きしめられたから。



「なっ……どうして……っ!」



やめてよ……。そんなんじゃ、諦められない。



「やっぱ結婚する」

「……はぇ?」



士綺くんの言葉に、変な声が出た。

なに……言って?



「し、士綺さん? 撤回するなら今……」

「はぁ? ……あ、言ってねぇか」



な、何を!?



「と、とにかくどいて! 憐夜くんたちも見ないで〜……!」



そう諭すと、全員が吹いた。



「ブブッ! あははっ……!」

「士綺クン何それ〜!? 僕ら士綺クンの覚悟感じてやってあげたのに〜!」

「規格外なのが士綺さんですよ」

「士綺……甘々だな」



それぞれ同じ反応に、私は混乱するばかりだった。