傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

結蘭ちゃんが持っていた松葉杖を使って、走った。

走ると言っても、歩く速度より少し速いくらい。



「椿月、待てって……!!」



パシリと、腕を掴まれる。

松葉杖が音を立てて倒れる。

私の顔は、どれだけ醜くなってるだろう。

涙でぐちゃぐちゃになってるから。



「私はもう……関係ない人なんでしょう。だから……離して」

「……」



嫌だ……一緒にいたい。

でも、運命だから。

私のせいで、みんな不幸になる。

みんな……離れていってしまう。



「もう、辛いの……! 望んだことと、真反対のことが起きる……! 望んだら……全て、なくなる……っ」

「椿月……」



最初から、一緒にいれないんだね。

ここで出逢ったのも、忘れよう。



「こんな運命、嫌だけどっ……! それ以上にもう、士綺くんに迷惑、かけたくない……っ」



だから綺麗なまま、お別れしよう……っ?

これ以上、壊したくない……っ。