傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「そんなの、気にしないから……独りに、しないで……っ」

「椿月……?」



士綺くんに抱きつくと、士綺くんは振り向いた。



「つーちゃん! 士綺クン!」

「椿月!」

「士綺さん!」

「百瀬、士綺」

「え……?」



走ってきたのは、結蘭ちゃんたち。

なんで……?



「椿月! 松葉杖使ぃ! そんなんまた怪我するやろ!」

「ゆ、結蘭ちゃん……どうして?」



走ってきたのか、息切れしている。

一体、どうしてここに……?



「そんなん追いかけて来たに決まっとるやろ! 椿月が苦しんでるのに何もせぇへんわけないやろ!」

「結蘭ちゃん……」



一息に言った結蘭ちゃんは、士綺くんに詰め寄った。



「なぁ獅子堂! 大切な女泣かせといてええんか? それでも男か!」

「ゆ、結蘭ちゃん……!」