傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「つーちゃんの、本当の気持ちは? 士綺クンと一緒にいたくないのか、いたいのか。簡単なクイズでしょ?」

「……私の、本音は───」



言ったら、楽になれる?

でも、士綺くんはいない。

でも、あの時───


後悔しないと決めて、告白したのは私。



「───士綺くんと、一緒にいたい……!!」



決めたこと、忘れるところだった。

私は、もう後悔しないって決めたんだ。

たとえ、傷ついたも。



「それ、伝えてきな」

「っ、でも、どこにいるかも───」

「僕のことナメてる?」

「え?」



憐夜くんが、不敵な笑みを浮かべた。



「ね、涼クン」

「はい。さすがにこれは見逃せません」

「え……?」