傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

【椿月へ。

俺は、椿月に愛されていい人間じゃないんだ。


中1の頃、椿月のことを傷つけた。
こんなの言い訳でしかないが、椿月を守りたかったんだ。
俺がお前を突き放したのは、お前の両親が出て行ったのにも、関係あるんだ】



「何、これ……」



意味が、分からなかった。

士綺くんが突き放したのは……お母さんたちがいなくなったのに関係が、ある……?



「つーちゃん、大丈夫……?」



憐夜くんに、そう問いかけられた。

でも、何も考えられなくて。

『愛されていい人間じゃない』?

そんなの……士綺くんが、決めていいことじゃない……っ。



「……憐夜くんたちは、知ってたの……?」



士綺くんが、関わっていたこと……。



「……うん。そうだね。大体は聞いてた。でもね、士綺クンは、騙してたわけじゃないんだ」

「……え?」



憐夜くんは、弱々しい笑みを浮かべた。



「……読んでみたら分かるから。読んでみて」

「……うん」



私はもう一度、紙を開いた。