傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

困ったように微笑んで、痛々しい笑みに変わった。

その笑みに、確信してしまった。

───否定じゃ、ないんだと。



「……そこに、車停めてる。運転手に病院まで送ってもらえ」

「っ、どういうこと……?」



確かに、黒塗りの車が一台停まっていた。



「ねぇ……士綺くん……?」



車の扉を開き、ゆっくりと下ろされる。

ねぇ、士綺くん……?



「……ごめんな」



そう、微笑む士綺くん。

なんだか、もう……会えなくなるような気がした。



「ねぇ、士綺くん……? そんな脚で……どこに行くの……?」



不安で震える声。

士綺くんは、優しく抱きしめてくれた。

でも、いつもの優しい腕じゃなかった。

何かに、怯えているような……そんな、少し震えた腕。



「っ、士綺、くん……?」



士綺くんは、そっと私から離れて───。