傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「憐夜くんたち、大丈夫なの……? だって、あんな大人数じゃ……」

「大丈夫だ。結蘭……か? 玲音の従妹なら大丈夫だろ。涼も玲音も強いからな」

「……本当に、その脚で病院に行くの?」



そう聞いた途端、士綺くんが苦笑いを浮かべた。



「大丈夫だ。こんなの、小さい頃から慣れてる」

「……こんなの、慣れちゃダメだよ」



士綺くんがどんな環境で育ったかは分からない。

でも、命の大切さを、学んでよ……っ。



「……ごめんな」

「う、ううん。……それより、聞きたいこと、あるんだけど」



一番、気になること。



「……ああ」



士綺くんは何を言われるか分かっていたのか、苦しそうに顔を歪めた。



「私の、両親のこと……本当……?」



否定して欲しかった。

『違う』って、言って欲しかった。

でも、士綺くんは。



「……」