傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「ははっ! “負ける”とは言ってないよ〜? 勝つのは大前提。ただ数が多いってだけ〜。 ほら玲音クンに涼クン行くよ〜!」

「はい」

「……」

「まっ、待って……!」



憐夜くんたちは、敵の中に飛び込んで行った。

勝つかもしれないけど……でも、怪我したら、私のせいだ……っ。



「椿月ーーー!!!!」

「っ、え?」



この声……。

久しぶりに、聞く声。

まさか……!



「結蘭、ちゃん……!?」



シャッターから入ってきたのは、結蘭ちゃんだった。



「結蘭……!? なんでこんなとこにいんだ!
早く出てけ!!」



玲音くんが珍しく声を荒らげた。

でも結蘭ちゃんは……。



「椿月、なんやその姿……!?」



玲音くんの言葉には耳を貸さず、私に向かって走ってきた。



「ダメ、結蘭ちゃん……!」