傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「ッチ」



その声は白雪蓮乃ので、士綺くんに近づいてきた。

士綺くんは私を庇うように、腕の中に隠した。



「その女なんかより私の方がいいでしょ!? だってその女は何の役にも立たない───」

「黙れ」

「───っ!」



士綺くんの目から放たれる覇気は、私でも震えるほどだった。



「っ、何よ! その女といるのはただの罪滅ぼしでしょう!?」

「……罪滅ぼし?」



そういえば、天鬼岳も言っていた、『本当に、ただ出て行っただけだって思ってる?全部全部裏があるんだよ』って、どういうこと……?

それに、『お前がコイツの親を奪ったってなぁ!』とも、言ってた……。

どういう、こと……?



「……」

「ねぇ、士綺くん……?」



士綺くんは目を伏せた。

どうして、黙るの……?