傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「つーちゃん、泣かないでよ。ほら、笑顔を見せて。涼クンは特攻隊を最初から最後まで率いて戦力になって、玲音クンは全部の情報を集めたんだ。疲労回復のために、ねっ?」

「ごめん、なさい……っ! 私の、せいで……。みんなが必死に集めたデータを、壊してしまって……っ。迷惑を、かけて……っ」



何度謝っても謝りきれない。

私のせいで、士綺くんたちにだけじゃなく、鬼龍の皆さんに迷惑にかけた。



「迷惑をかけた? ははっ、まさか。そのおかげで士綺クンは戦力中の戦力になったんだよ? おかげで目障りな白龍も壊滅できたしね〜」

「っ、でも、データが……っ」

「え? これ?」

「……え?」



憐夜くんが取り出したのは、USBメモリ。

どう、して……。あの時、渡したんじゃ……。



「本当に渡すわけないじゃ〜ん。何も入ってないUSBメモリを渡して隙を突く作戦だよ〜」

「……っ、よかった……!」



私のせいじゃ、なくて……!

やっと笑みを浮かべた瞬間。



「士綺……!!」



大きな声が響いた。