傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

こんな極悪非道の奴に、“約束”なんて単語があるわけない。

士綺くんを見上げると、士綺くんは───見たことのある、不敵な笑みを浮かべていた。



「てめぇら、徹底的に殺れ」

「ぇ……?」

「はーい」

「こんなの肩慣らしですよ」

「……」



どういう、こと……?

憐夜くんたちは士綺くんの言葉を聞いて、天鬼岳に歩き始めた。



「ああ゛!? こ、こっちはソイツの命握ってんだぞ!!」

「あ゛? じゃあこっちはてめぇの命握ってやるよ」

「ひっ……!!」



……カオスだ。

この状況、多分士綺くんの計画だったんだ。



「っ、てめぇら! 殺す気でやれ!!」

「「「は、はい!!」」」



天鬼岳も士綺くんたちの本気を感じたのか、隣の部屋から仲間を呼んできた。

士綺くんたちの8倍はいる。

こんなの……負けちゃう……!



「士綺、くん……! 逃げて……! っ、ゲホッ」