傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「ッチ、立て!!」

「う、うっ……」

「椿月!!」



毒が回ってるんだ。

このままじゃ、死ぬ……。

もう使えなくなる頭でも、それだけは冷静に考えてられた。

最期に……士綺くんと会えて、良かった……。

もう、後悔はない……。



「士綺、くん……ごめ、ん……」



気をつけて帰るって、約束守れなくてごめんなさい。

逃げて、ごめんなさい。



「士綺!」



隣の部屋から、白雪蓮乃の声が聞こえた。

走って行き、士綺くんに抱きつこうとした。

でも、士綺くんはバシッと殴った。



「……なん、で? 士綺は、私のこと、好きじゃ……」

「誰がんな事言ったんだ。椿月を傷つけたお前を好きとか、死んでも言えねぇよ」

「っ……! さい、てい……!」