傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

やめてよ……このままじゃ、相手の思うつぼだよ……!

……私のせいだ。無防備に歩いてたから……。

士綺くんに、伝えなかったから……。



「まあそんなのほっとけ。もう必要な情報は揃ってる。さあ、タイムリミットだ」

「っ、や、やだ……!!」



出された注射器。

中には、ドス黒い色の液体が。

天鬼岳がそれを持って、ゆっくりと私の腕を持ち上げる。

すぐに察した。

ヤク漬けに……するつもりだと。



「やだ! やめて……!!」

「大人しくしろ。……そうだな。鬼龍の情報吐くってんなら、今はやめてやるが」

「っ、絶対に言わない!」

「あ、そ」

「っ……! いやぁぁぁぁ!!」



針が、近づいてくる。

私は、悟った。

ここで、死ぬんだと。



「おい、押さえつけろ」

「はい」

「っ、いやぁぁぁぁ!!」