傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「っ……」



痛い。耳が……っ。

昔から耳が弱くて、大衆の前とかだと耳が痛くなる。

耳を押さえていたら、憐夜くんの手が触れた。



「ちょっと、僕らの姫が耳痛いって。お姫様を助けるのは、ナイトの仕事……だよねっ?」



そう憐夜くんが玲音くんと涼くんに話しかけた。



「まあ憐夜さんが認めたなら、俺も守るに1票です」

「俺はなんでもいー」



れ、玲音くん、女嫌いじゃないの……!?

私の目は合わせないし、喋らないから……。



「じゃあ姫就任! 昨日のうちに鬼龍には通達しといたから安心して〜! ほら、行こっ!」



グイッと手を引かれ、イスから立つ。

……え?どこに……。



「ど、どこにっ……!」

「え? 鬼龍の倉庫」



そ、倉庫……!?



「ほら、総長様も待ってるよ〜」

「えっ」