傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

これ以上、自分の身を危険に晒さないでくれ。

俺の事は、どうでもいい……!!



《お願い士綺くん! 来ないで!! っ、あ゛!》

「椿月!!」

《次余計な事言ったら殺す》



案の定、天鬼が殴る。

や、めろ……!!



《〜っ、はっ……!!》



電話越しに、椿月が大きく息を吸うのを感じた。

なんで……そこまでするんだ。

もう、声を出すのも辛いだろ……!



《士綺くん!! 来ないで!! そんなことしたら士綺くんの夢に化けて出るから!!》

「っ、このバカ!! 自分の命優先だろ!!」



椿月が死んだら……俺はどうすればいい。

天鬼を殺す所じゃない。

警察庁長官の息子が……犯罪以上の事を犯す。

フツフツと湧き上がる確実な殺意。

その時───。



《はい、ここまで》

《あ゛……!!》

「椿月!!」