「正解。ここは白龍の倉庫よ」

「っ……!!」



私、は今……。



「ふふっ、やっと念願の士綺を手に入れられるわぁ……」

「っ、あ゛……!」



痛むお腹に、更に足を入れられた。

何、これ……っ。

一回腕が折れたから分かる。

きっと、どこかの骨が折れてる。

だから身をよじるのも辛いほど痛むんだ。



「一回で交渉を受け入れれば良かったのに。まあそのおかげで悪気なくできる」

「何、を……っ」

「決まってるでしょう? あなたを人質に取るのよ」

「っ……!」



私を人質にして……士綺くんたちを呼び出す、つもり……?



「っ、痛い……!!」



髪の毛を鷲掴みにされて、顔を上げさせられる。

そして、1人の男が写真を撮った。



「おーい。これ如月玲音に送るぞー」

「っ、玲音くん……!?」