傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「俺は別に椿月の忠犬でもいいけどな」

「……はい?」



士綺くん?何言ってるの?

なんだかみんなおかしくなってるのでは……。



「椿月に飼われるなら本望だ」

「ちょっ、何言ってるの? 士綺くん怒るよ!」

「椿月、悪いって」

「もう!」



毎日毎日、士綺くんは甘過ぎる……。



「ほらつーちゃん! 早く食べよ!」



憐夜くんが取り出したのは、大量のお菓子。



「えっ、いいの……!?」



クッキー、チョコ、マシュマロ、カステラ。

たくさんのお菓子が袋に入ってる。



「もちろん! つーちゃんのためにお菓子たくさん買ってきたんだ〜!」

「ありがとうっ!」



士綺くんと憐夜くんの隣に座ってモグモグ食べる。

美味しい……! これ、見たことないお菓子?



「このお菓子なぁに?」

「ん〜? ファリアルの限定菓子だよ〜?」

「ファ、ファリアル!?」