傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

これはもう……私しかいない!?



「えっ……百瀬椿月って、例の首席……?」

「なんで鬼龍様に呼ばれてんの……!?」

「なんであんな奴……!!」



女子からの視線が痛い……。

そんなことより、出て行った方が目立たなくて済む……!

そう思い、出ようとした瞬間。



「ああ! いた!! つーちゃーん!!」

「れ、憐夜くん……!!」



扉が開き、憐夜くんに玲音くん、涼くんが入って来た。



「いたいた!! てかいるなら出て来てよ! 探したよ〜!」

「や、約束はお昼休みじゃ……」



こんなに目立つことになるなんて……!



「え〜! せっかくなら一緒にいよ? ね?」



天使スマイルの憐夜くん。

その笑顔に、周りの女子は卒倒。



「天王寺様、イケメン……!!」

「もう、ダメ……」



た、倒れてる……。

周りの男子たちに運ばれて、女子たちが出て行く。