今日は結蘭ちゃんがお休みの日。
「「「「きゃぁぁああ〜〜!!!」」」」
今日はやけに騒がしくて、なんだろうと思ってみんながたむろするところを覗き込もうとしても見えない。
人が溢れ返っていて、特に女子が多い。
「ねぇ退いて!! 鬼龍様のお通りよ!!」
1人の女子の言葉に驚いた。
鬼龍……? まさか……。
「どいて〜! つーちゃーん!!」
……この声、憐夜くん!?
聞き覚えのある声に振り向いたけど、いっぱい人がいて見えない。
……きっと気のせいだ。うん! それに、他のつーちゃんさんの場合もあるし!
そう思い、教室に入る。
「ねぇ、つーちゃんって誰のこと!?」
「まさか彼女!?」
「でも釣り合うような女いないよ!?」
女子は当たり前のように盛り上がり、私は耳を塞ぐ。
うう……。結蘭ちゃんがいれば……。
「つーちゃーん! も、も、せ!つ、ば、き!」
……え!?