傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

つい大声を出してしまって、ハッとする。

でも、言いたいことがたくさんある。



「士綺くんは何も分かってない! 私がどれだけ悲しかったか……! あの時、どれだけ士綺くんと一緒にいたかったか……!!」

「……」



士綺くんは黙ってしまって、私は大きく息を吸う。



「……これだけ」

「椿月……?」

「私が言いたかったのは、これだけ。士綺くんの気持ち、伝わったよ。私の気持ち、聞いてくれる……?」

「……ああ」



士綺くんはフラれると思っているのか、苦笑いをした。

───絶対に、フラないのに。



「───好き、です……!」

「っ!?」



大きく息を呑む士綺くん。

瞳孔がどんどん開いていって、口もポッカリ空いてしまった。

士綺、くん……?



「士───ひゃっ……!」



士綺くん、と呼ぼうとしたら、急に視界が反転した。

ベッドの上に、押し倒された状態。