傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「ほん、とう……?」



震える口でそう言葉を出すと、士綺くんは見たことのない、弱々しい笑みを浮かべた。

私にこんな幸せ……あってもいいの……?



「俺は、何度も椿月を傷つけた。こんなこと言う資格、俺にはない。でも、これだけは言わせてくれ。───俺は、椿月を愛してる」

「っ、いつ、から……?」



士綺くんに、傷つけられた?

そんなの、一度もない。

手を拒まれた時も、悲しさが勝ったから。



「いつから? そんなの、出逢った時からに決まってるだろ」

「っ、嘘……」



そんなの……あるわけ、ないよ。

本当なら私たち……12年間、両片想いだったってことだよ……?



「嘘なわけない。でも俺は……椿月の気持ちを聞かず、椿月を何度も傷つけた。悪い」



頭を下げ、深く謝罪する士綺くん。

私、は……。



「傷ついたこと、一度もない」

「……嘘つかなくていい。分かってる」

「っ、何も分かってない!!」

「椿月……?」