傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

身体の芯から、冷えていった。

あの時と、同じで。


『もう関わるな』


分かってる。今回は、私のことを思ってだと。

でも───嫌。



「っ、嫌……!」

「っ、椿月!」



激しく私を叱責する士綺くん。

憐夜くんでさえ、目を合わせてくれない。

私は周りに見られてるなんて気にせず、士綺くんに抱きついた。



「っ、椿月?」

「嫌っ……! もう、離れて行かないで……っ」

「……椿月」



戸惑る士綺くんをお構いなしに言葉を紡ぐ。

憐夜くんたちは目を見開いて。



「士綺くん、もう離れて行かないで……っ!」

「椿月……」

「私、姫だって士綺くんに認められて、一緒にいれて、幸せだった。昔も、今も。───士綺くんは、そうじゃない……?」

「っ……」



離れたくない。もう、後悔はしたくない。