傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「椿月……!」

「えっ、わっ……!?」



士綺くんが急に抱きついてきて、左腕で受け止める。



「どうしたの士綺くん……!?」



こんな至近距離は初めてで、痛みも忘れて顔が熱を持つ。



「悪い……! 俺が休んだせいで、椿月をこんな目に遭わせて……!!」

「えっ? 士綺くんのせいじゃないよ?」

「……」

「えーっと……」



ぎゅうっと力を込めてきて、全然離れる様子がない。

それより、士綺くんのせいではないと思うけど?



「おーい! 士綺クーン!」

「憐夜くん?」



病院ではないらしく、普通の扉が開く。

憐夜くんが入ってきて……。



「つーちゃぁぁぁんんん!?」



耳が壊れるぐらいの声で叫んだ憐夜くん。



「なんや椿月がどうしたん?……って、椿月ぃぃぃぃいい!?」

「結蘭ちゃん!?」