あのまま走ったおかげで、なんとか授業に間に合った。

ただ、結蘭ちゃんには「どこに行ってたの!?」と、しつこく聞かれてしまった……。

そのまま授業は進んで、もう帰る時間に。



「バイバイ! 結蘭ちゃん!」

「ほな〜!」



結蘭ちゃんとは道がまったく違うから、校門前でお別れ。

結蘭ちゃんの部活を見ていたから、帰り道はとても人が少ない。

なんだか、今日は色んなことがあったな……。

そう思い返していると、スカートのポケットに入れてあったスマホが鳴った。

ん? 誰だろう……。

スマホを見ると、そこには『ストレージがいっぱいです』の文字が。

そうだ……朝通知が来て無視してたんだ……。

とにかく、写真を整理しなきゃ。

そう思いながら、ボロアパートに着いた。

部屋に入り、スマホを開く。

えっと……写真写真……っと。

写真を昔の物から見ていると、そこにはある写真が。