あのお祭りの後、私はいつ告白……確認しようと迷っていた。
だいたい帰る時には外は真っ暗で、あまり告白するシチュエーションにならない。
みんなの前で告白する勇気はないから、いつしようかと悩んでいた。
「なあ椿月! いつするん!?」
結蘭ちゃんも最近、一緒に屋上でお弁当を食べたりとしていて、私の気持ちに気づいたみたい。
し、親友にバレるなんて……!
「絶対祭りてなんかあったんやろ〜? しかもそのキーリング! スマホケースにお揃いで付けとるやん!」
「び、敏感過ぎるよ〜!」
「うち恋沙汰には敏感なんや〜!」
やっぱり、女の勘ってものは鋭い。
そして、結蘭ちゃんに悩みを打ち明けると、「呼んでやる! うちに任しときぃ!」と本当に呼ぶ勢いで、必死に止めた。
「というか幼馴染みやったんやな〜。しかも再開やと!? 運命の出逢いってもんはあるんやな〜」
「運命の出逢い!? 違う違う! ただまた再開しただけでっ」
「それが運命やねん。にしても周りの男が邪魔やな〜。どーしよ」
「いやなんで結蘭ちゃんが悩んでるの!?」