傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

嗚咽を漏らして泣く私を、憐夜くんもまた、優しく抱きしめてくれた。

士綺くんは、本当に、昔から優しかった。



「でも……じゃああの時の言葉は……っ」

「言葉?」



根強く、私を傷つけた言葉。



「ある日、帰ってる時……士綺くんに帰ろうって誘ったの……。そしたら……っ」

「うん」

「『関わるな』って、拒絶、されて……っ」

「……そっか」



あれから、人と関わるのがより怖くなった。

また、大切な人に、拒絶されたくなくて。



「つーちゃん。それはきっと意味があるんだよ。じゃなきゃ、あの士綺クンがつーちゃんに『関わるな』なんて言うわけない」

「っ、でも……っ!」

「つーちゃんの悪いとこ。そうやってすぐ詰め込む。きっと士綺クンが一番分かってるんじゃないかな。つーちゃんが1人で背負っちゃうことを」

「……っ」



士綺くんは、よくこう言った。


───『1人で詰め込み過ぎるなよ』


───そういう、意味?

今まで、意味が分からなかった。