傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

───優しい。

ずっと昔からそうだった。

一番に、私を気にかけてくれて。

気を遣ってくれて。

独りぼっちの私に、話しかけてくれて。

遊んでくれて。

───1人だけだった。

士綺くんだけ、だった。

私に優しくしてくれたのは。

私に、喜びをくれたのは。



「……士綺くんは……っ」

「ちょっ、つーちゃん!?」



スーッと、涙が流れた。

───思い出した。

私がいじめられていた時。

誰よりも怒ってくれたのは、士綺くん。

士綺くんは私に優しい分、興味ないことには本当に何もしなかった。



「士綺くんは……私を、優しく抱きしめてくれた……っ」

「……うん。そっか。なら、それはつーちゃんの考えで当ってるよ」

「士綺くんは、ずっと……私に、優しくしてくれて……っ。私をいつも、護って、くれた」