傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

自分から……手は切りたくない。

せめて……今だけは隣にいたい。

いつか、もう隣にいてもいいって士綺くんが言ってくれるまで、私は告白しない。



「つーちゃん。それはおかしいよ」

「え?」



おかしい……?

憐夜くんの言葉に、足を止めた。

すると、憐夜くんも少し先で足を止めて、私を見る。



「士綺クンは、つーちゃんのこと大好きだよ。じゃなかったら、一緒にお祭りに来ない。それに、最初の挨拶の時、誰よりもつーちゃんを気にした」

「え……」



初めて聞いた。

あの時……まだ、士綺くんが私と関わりたくないって思っていたと、思い込んでいた時。



「よく考えてみて。幼馴染みなら分かるでしょ? 士綺クンは関わらない奴とは絶対に関わらない。それは親でもそう。興味がなかったら関わらない」

「士綺、くんは……」