傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「お、さっき一緒にいた兄ちゃんじゃないか。この嬢ちゃん美人だな〜。だがあの男の子には勝てないだろうな〜」

「え〜? 確かに士綺クンには勝てる気しないですけど〜」

「おっ、おじさんが慰めてやろうか?」

「じゃありんご飴1つくださーい!」

「ははっ、上手いねぇ。いいよ。ほれ、これやるから2人の仲は邪魔するなよ〜?」

「はーい」

「じゃ、邪魔……!?」



何話してっ……!

というか、私と士綺くんは何もない……!

い、一方的に好きなだけ、で……。



「じゃあおじさんさよなら〜」

「ああ。来年も屋台来てくれよ〜!」

「はーい。つーちゃん、行こ」

「えっ、うん。ありがとうございますっ!」



精一杯笑顔を作る。

いや、これは心から笑った笑顔かもしれない。



「ああ。来年は2人で来る事を祈ってるよ〜!」

「ふ、2人!?」



アワアワと戸惑いながら憐夜くんと離れる。



「つーちゃん、ここだけの話。士綺クンのこと好きでしょ?」

「ふぇっ……!?」