傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「りんご飴1つください!」



そう店主さんに言った。



「はいよ。りんご飴1つね〜。嬢ちゃん1人かい?」

「え? いえ。他の人と来てます」



りんご飴を袋で包みながら話しかけてきた。



「そうか。もしかして彼氏さんかな〜?」

「ふえっ、彼氏!?」



たしかに、さっき憐夜くんといた時、「彼女かな?」「そうじゃない?」とコソコソと聞こえてきた。

たしかに男の子と来てるけど……ん? でも5人で来てて、私1人だけだし、別にデートでもないよね?



「お友達と来てるんだね。ほら、これ」

「ありがとうこざいます!……え?」



渡されたりんご飴は、2つだった。



「あの、私1つしか……」

「これはオマケだよ。ここはお寺が近くだろ?それでお寺の宮司さんが縁結びのキーリングをくれたんだ。好きな人に渡しな」

「このキーリングですか?」



たしかに、キーリングはピンクと青で、裏には『恋結び』と書いてある。