傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

さっき憐夜くん、私、玲音くんでカステラを分けて食べた。

玲音くん、てっきり甘いものは嫌いだと思ってた。

人は見かけによらないよね。



「だからなんや」



結蘭ちゃんに言われて関西弁を使うようになった玲音くん。

なんだかギャップみたいでいいなって私的には思っていた。



「いや、玲音くんも甘いもの好きなら食べるかな〜って。士綺くんは甘いものあんまり好きじゃなかったよね。涼くんも?」

「俺? 俺はなんでも食べますよ。ただ甘いものよりは辛党苦党です」



涼くんは士綺くんたちの前では敬語を使う。

2人の時は気まずそうにするから、まだ少し打ち解けてない気がする。



「分かった。じゃあ涼くんと士綺くんには飲み物買ってくるね。玲音くんは綿あめでいい?」

「……ああ」



玲音くんは思ったより甘いものが好きなのか、無意識に頬が緩んでる気がする。

玲音くんのこんな顔を見たのは初めてくらいで新鮮だった。