正直、怖くて仕方ない。
私は、少し強くなっただけ。
まだ……『もう怖くない!』って言えるほど、強くない。
「つーちゃん? 顔蒼白いけど大丈夫?」
自然と顔に出ていたのかもしれない。
憐夜くんに顔を覗き込まれて、ハッと我に返る。
いけない、いけない……。今日は楽しみお祭りだもん。暗い顔しちゃダメ……。
「大丈夫だよ。それより早く席取りに行こっ」
そう顔に力を込めて言うと、憐夜くんも笑顔になってくれた。
「行こ行こ! ほら士綺クンたちも行くよ〜!」
「うんっ。行こ!」
憐夜くんに手を取られて、一緒に行こうとした時。
「おい」
パシリと、憐夜くんの手が振り払われた。
その手は士綺くんだった。
「めんごめんご〜。にしても士綺クン、警戒心薄くなーい?」
憐夜くんは理由を分かっているよう。
「この場でぶん殴っていいなら殴る」
「え?」
「ちょっ、士綺クンめんごー!」
私は、少し強くなっただけ。
まだ……『もう怖くない!』って言えるほど、強くない。
「つーちゃん? 顔蒼白いけど大丈夫?」
自然と顔に出ていたのかもしれない。
憐夜くんに顔を覗き込まれて、ハッと我に返る。
いけない、いけない……。今日は楽しみお祭りだもん。暗い顔しちゃダメ……。
「大丈夫だよ。それより早く席取りに行こっ」
そう顔に力を込めて言うと、憐夜くんも笑顔になってくれた。
「行こ行こ! ほら士綺クンたちも行くよ〜!」
「うんっ。行こ!」
憐夜くんに手を取られて、一緒に行こうとした時。
「おい」
パシリと、憐夜くんの手が振り払われた。
その手は士綺くんだった。
「めんごめんご〜。にしても士綺クン、警戒心薄くなーい?」
憐夜くんは理由を分かっているよう。
「この場でぶん殴っていいなら殴る」
「え?」
「ちょっ、士綺クンめんごー!」



