『私は、あなたのオモチャなんかじゃない!』



そう口にすると、久瀬くんは舌打ちをした。

でも、何も言ってこなかった。

それは、トイレに向かってくる人がいたから。

さすがに聞かれるわけにはいかないのか、去ろうとした。

そして、去り際に言われた言葉が───。



『調子乗ってんのはいーけど、後悔しても知らねぇからな』



そう言われ、私は反論した。



『後悔なんてしない。私はもう、あの時の弱い私じゃない』



そう言うと、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。



『俺に喧嘩売った事、後悔すんなよ』



ニヤリとその不気味な笑みを浮かべ、去って行った。