傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

『あれ? 結翔(ゆいと)クン?』



話しながら屋台を回っていたら、鬼龍の人に会った。

その人たちは『特攻隊』とか言っていた人たちで、とても慌ていた様子だった。



『憐夜さん……!!』



この人、結翔って言うんだ……。



『ひ、姫もいらっしゃったんですか……!』

『ひ、姫っ!? いやいやっ、私は別に……』



だけど、姫なのは事実だな……。と思いながら慌てた。



『それより憐夜さん……! やられました! アイツ、逃げやがったんです……!!』



……アイツ? 逃げた?

私は分からなかったけど、憐夜くんたち、士綺くんも分かっている様子だった。



『……は? 何言ってんの?……つーちゃん、ここで待ってて』



そして、士綺くんたちがその、結翔さんと少し離れて話している時。



『なあそこの女の子〜! 1人〜?』

『……え?』



肩を叩かれ振り返ると、5人の男の人がいた。