傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

そう言い、士綺くんは私の手を引いた。

でも、私は抵抗した。



「ま、待って、士綺くん! 私のせい。だから、手当てしなきゃ」

「そんなのお前がすることじゃねぇ。しかもお前を、非難した奴らだ。なんでそんなことする」

「……私のせい、だから」

「は?」



するりと、本音が出てしまった。



「仲間を殴り合うのが分からない。せっかくの仲間なのに、どうして殴るの」

「……椿月」

「それが私のせいだとしたら、私が責任取らなきゃ」



私はそう宣言して、救急箱を手に取った。



「つーちゃん。いいんだよ。暴走族にとったら仲間で殴り合うのも珍しくない」



憐夜くんに、そう諭されたけど……。



「……それは私も、分かってるつもりだよ。でも、手当だけでもさせて。私、中学の時は保健委員だったの。化膿したりしたら大変」

「……分かった分かった〜。お姫様の善意、無駄にする奴なんかいないよねぇ?」

「「「「「「「はっ、はいぃ……!!」」」」」」」

「お、脅しはダメだって……!」