傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「皆さん、落ち着いてください!」



私の言葉で目が覚めたんだと思う。

急に静かになって、殴られた人は座り込んだ。

どうしよう……!手当てしなきゃ……!

そうだ、カバンの中にハンカチとか水が入ってた……!

そう思い、カバンの中からハンカチ、ティッシュ、ペットボトルの水、絆創膏を取り出した。



「あの、大丈夫ですか? 血今拭きますから!」

「……姫だからって調子乗ってんのか」



さっき『特攻隊に入った』とか言ってた人。



「調子に乗ってなんかいません。ただ……喧嘩した理由が私のせいなら、ごめんなさい……。気に食わないなら、私に言ってください」



自分の口からとは思えない言葉が出てきた。

でも……本心だった。

仲間がいるのが、どれだけ幸せなことか分かってない。

私は……友達すら、できなかったのに。

そう思って言った言葉で、周りは静かになった。



「……これでよしっと。他に怪我してる方いますか?」

「……そこに救急箱ある」

「え?」