傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「えっ……!?」

「てめぇ! 憐夜さんから言われただろ! なのに文句ばっか言いやがって! 下っ端野郎が!」

「ああ!? 下っ端はお前もだろ! 特攻隊入ったからって調子乗ってんじゃねぇ!!」

「ちょっ……!!」



士綺くんたちがいない以上、どうしたらいいのか分からない。

そうこう考えているうちに、事は大きくなっていって……。



「グアッ……!!」

「きゃぁっ……!」



殴られた人が私の元に飛んできた。

こ、怖いっ……っ。

で、でも、士綺くんたちがいないから、私にできることをしなきゃ……!



「み、皆さん、落ち着いてください……!」



そう言っても、誰もこっちを見ない。

ど、どうしよう……!!



「お、落ち着いて!!」



そうできるだけの大声で叫ぶと、最前列の人たちはこっちを見てくれた。

私が大声を出したのが意外だったのか、呆然としている。