「っ……!」

「ヘラヘラしてるお前、一番ムカつくんだよ」

「っ、それ、は……」

「……」



───ダメ。

関わるなって言われた。

関わったらいけない。

スカートを握りしめて震えていると。


───バンッ。


そう音を立てて、扉が閉まった。

顔を上げた先にはもう───

士綺くんは、いなかった。