「「「「「「「お疲れ様です!!! 総長!!!!」」」」」」」



お祭りの話が終わって、挨拶の時間になった。

出てみると、士綺くんがいることもあってか、前より大きな声の挨拶だった。

そして、続きの言葉が……。



「「「「「「「姫!! お待ちしておりました!」」」」」」」

「……えっ、私のこと!?」



みんなして私のことを見てくる。



「つーちゃん以外いないでしょ〜? ほらほら、挨拶挨拶〜」

「えっ、わっ……!」



背中を押されて数歩前に出る。

さっきの大きな声はどこにと思うほど静かになる。



「えっと……。こ、この前は迷惑をかけて申し訳ありません……。姫としてお役に立てることはなんでもしますっ!」

「……頑張ったな」



士綺くんはそう言い、言い終わった私の頭を撫でた。

こ、こんな大勢の前で……!!

案の定、他の人たちは大騒ぎ。



「おい、総長が惚れてるってマジかよ……!」