傷だらけの少女は、初恋相手の幼馴染にドロ甘に溺愛される。

「士綺クンが学校行くのなんて珍しいよ〜? 最近は鬼龍の倉庫にも顔出さないんだから〜」

「え? でも毎日一緒に来てる……」



どうして?と士綺くんを見ると、あからさまに顔を逸らした。



「それはね〜。あ、い、の、ち、か、らっ!」

「愛の力?」



士綺くんが愛の力って似合わないな……。



「そ〜そ〜! だって士綺クン、つーちゃんが来てからずっと───フボッ!」

「それ以上言ったらどうなっても知らねぇぞ」



憐夜くんの続きの言葉が気になったのに、士綺くんが口を塞いでしまった。

案の定、憐夜くんは暴れてる。



「ふぁ〜!! 酷い酷い! 見たつーちゃん!? 仲間の口乱暴に塞いだよ!?」

「ええ……。私?」

「まったく! 総長様だからって〜!」

「俺を総長にしたのお前だろ」

「え? 憐夜くんが?」



憐夜くんが士綺くんを指名したの?



「うん。先代の総長が下りるってんで、僕が士綺クンを連れて来たの〜」

「へ〜。初めて知った〜」